温故知新 2001.04.18

28.食生活の科学性

 むかしの食生活を考えてみますと、案外、科学性があり、合理性のあることに気づきます。一例として、刺し身を取りあげてみましょう。
 刺し身には、その他に必ずダイコンの千切り(ツマ)と何か青身の野菜が添えられています。
 これらの野菜は、単なる視覚的な色どり≠セけでなく、刺し身(酸性食品)と野菜(アルカリ性食品)を食べることによって、中和現象を起こさせ、これを「口の中がサッパリした」という表現で先人は知っていたのです。食後に果物を食べることも同じように合理性にかなっているわけです。食後に果物を食べることも同じように合理性にかなっているわけです。
 ところが、最近はインスタント食品が大流行。空腹を満たすことが食事であるような傾向がみられます。「近頃、食事が少なくなった。エサは豊富になったが・・・」などと風刺する人もいます。インスタント食品にひと工夫する科学性、同理性がほしいものです。
 子供がムズガルからといって、すぐお菓子を与え、ムシ歯になったと歯科医に連れてくるお母さん方に、お菓子を与えたその後には、必ず果物を与える科学性と合理性も、もってもらいたいものです。  



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