温故知新 2000.12.11

10.歯科の分科

 一般医療は内科・外科・小児科・産科・眼科・耳鼻科・皮膚科・泌尿器科・精神科などに分科していますが、歯科もやがて近い将来分科するようになるでしょう。
 すでに分科している先進国の例に習うと、治療専門の歯科医は、歯痛を止めたり、腐敗した歯の処置や、歯槽膿漏の処置などをします。口腔外科専門の歯科医が抜歯したり、その他、口に関係のある疾病の手術をします。補綴専門の歯科医が義歯や架工義歯(ブリッジ)や冠などを製作し装着します。小児歯科専門の歯科医が乳幼児や少年を対象にして治療をします。矯正歯科医が歯列の矯正を専門に処置します。公衆衛生や予防を専門に従事する歯科医などなど。
 これらの専門医を表示するためには、大学を卒業後、一定の限られた年数、専門について勉強しなければ資格が取得できない制度になっています。
 日本でも最近、専門医制度について、歯科医師の間で論議されていますが、具体化までには至っていません。しかし、この傾向は都市部で少しずつ現れ始めています。
 そこで、専門外については手を触れまいとする歯科医の良心が時には診療拒否≠ニ誤解されることもあるようです。



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