温故知新 2001.09.19

50.砂中のダイヤ

 3歳児は一番かわいい盛りです。このかわいい子供の歯をムシ歯から守るために、全国的に3歳児検診が行われています。ところが実際に検診してみると、すでに大半がムシ歯にかかっていて、一本のムシ歯もない子供に出会うと、砂中でダイヤでも見つけたような気がします。
 3歳児検診は、各市町村の保健所から該当者に通知があり、それぞれ指定された場所で受診することになっています。
 受診率は50%強と全般的に低く、しかも若い母親の子供ほど受診率は低いと報告されていますが、若い母親の育児経験不足がその理由と考えられ、それにくらべて、当然のことながら2人以上の子供を持つ母親の関心は高く、それも第1子がムシ歯で困った母親ほど関心が高い数字を示しています。
 受診者総数のうち、7人に1人の割合で、子供のムシ歯に全く気づいていない無とん着な母親もいるようです。
 ところが、「歯ならびが悪い」ことには全体に関心度が高く、子供の美容を気にする母親が多いことを示しています。
 さて、あなたはこれらの中のどの母親像にあたりますか。



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