温故知新 2001.08.01

43.6歳臼歯

 6歳になると、乳臼(きゅう)歯の後方に、第1大臼歯が生えてきます。この歯を別名、6歳臼歯と名づけています。幼年期から少年期へ成長する過程の第一歩として6歳臼歯が萌(ほう)出するのです。
 男児の場合は17歳ごろ、女児の場合は15歳ごろになると永久歯列が完成します。
 永久歯列が完成された時期を歯科の立場からみて青年期としたいと思います。
 6歳臼歯は初めて萌出した永久歯であり、しかも死ぬまで使用する歯ですから、日本人の平均寿命73歳まで使用するとして67年間は使用しなければならない大切な歯なのです。この6歳臼歯を基準にして、永久歯が次々に萌出して来ます。その上に咬(こう)合力(かむ力)の中心になるのです。だから家に例えれば大黒柱ともいえるでしょう。ところが一般に、中切歯(正面の歯)が抜けて、それから永久歯への交換が始まるように考えておられるお母さん方が多いようです。そんなお母さんに6歳臼歯の萌出を見せると「あらっ!!ちっとも知りませんでしたわ」と驚かれる。
 6歳児の子供をお持ちのお母さん方は、今一度、子供の口の中を再確認してください。



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