温故知新 2001.07.04

39.砂糖ぎらい、実は糖分大好き

 「砂糖の取り過ぎは体に悪いと聞いていますので、十分に注意しています。もっとも、甘いものがきらいな方ですから・・・」「それは大いに結構結構。ところでコーヒーでも」「イヤ、お茶がアッサリして、お茶を頂きます」そこでお茶とアラレ≠ェ出てくる。

 と、その話の主人公の手が伸びて無意識にポリポリポリ。「食欲は?」と尋ねると「その代わりといってはなんですけれど、3度の食事がうまくて、ご飯は3度と欠かせません」
 こんな会話に出会うことがしばしばです。ご当人は至極大マジメに、砂糖は取っていないから理想的だと信じ込んでいるのです。なるほど砂糖を取ってはいませんが、糖分を多量に取っていることには気づいていないのです。米、パン、うどん、アラレ等々は、でんぷん質(炭水化物)が主成分で、これらは体内に入ると糖分に変化するのです。
 このご当人は甘い味がきらいだと言いながら、実は糖分が大好きだということになります。しかも、3度の食事ごとにご飯≠食べることから推察すると、糖分の取り過ぎが考えられます。味覚や好みにたよった食事よりも栄養素を主にした食生活をすることが大切です。



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