温故知新 2001.06.21

37.なぜ砂糖が歯によくないか

 砂糖は化学的に言えば炭水化物(糖質)です。これが口に入ると、口中の細菌や微生物に分解されて酸≠ノ変わります。しかも最近の砂糖は高度に精製されていますから、その純度は100%に近く、ほとんど完全な炭水化物といえます。それが証拠に、冷水にでもよく溶けることはご承知のとおりです。
 ダ液の酸塩基度(水素イオン濃度)をしらべる単位をPHと言います。PH7が中性で、それより大きい数字がアルカリ性、PH7より小さな数字は酸性、PH5.4以下になると歯は溶けはじめると言われています。
 食事の中にふくまれている砂糖の使用は、野菜類(アルカリ性食品)もたべることで中和現象が考えられますが、おやつ≠ノ砂糖を主としたもので、しかも常時与えることは、言わば歯がいつも酸にひたされている状態で、PHは5.4以下にさがりっぱなしの赤信号ということです。
 砂糖の取り方で問題になるのは、1日に食べる砂糖の全量よりも、むしろ食べる回数が問題だとされています。甘くてしかも長時間歯に粘着する食品、クッキー、チョコレート、キャラメル、アイスクリーム、ガムなどはムシ歯になりやすいこれらの条件にピッタリです。



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