第6期KOCセミナー 2007 in 熊本
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第1回4月21(土)、22(日) 基礎資料収集イニシャルプレパレーション

200年からスタートしたKOCコースも今回で6期生となります。毎回、税所の回では新しい受講生を迎えて講師も緊張気味。今回は定員を大幅に超えて16名もの参加ですからなおさらです。各自の自己紹介を終えて、スライドがスタートする頃にはいつものペースでプレゼンテーションがスタートしました。今回は、コースを始める上で、いかに基礎が大事であるか、そして日常診療のなかでそれを毎日繰り返すことでしか良い結果が得られないことを力説されました。

土曜日の夜は毎度おなじみ紅蘭亭にて中華料理をかこみながらの食事会。同じ大学で先輩後輩だったり、意外な共通の知人がいたりと、席を超えてお話が盛り上がっておりました。そして日曜日は新しくなった熊本県歯科医師会館4F中ホールにて、受講生のパートナーである歯科衛生士を同伴しての基礎資料収集の1日講義です。規格性のあるレントゲン撮影や口腔内写真の撮影、印象採得から石膏模型製作に至るまで、臨床ビデオや豊富な配付資料を基に詳しく学んでいただきました。また、恒例お絵かき実習では歯牙と歯肉の関係を徹底的にイメージしていただくため、何度も繰り返して実習していただきました。あいにくの大雨だったのですが、ご参加いただいた方には好評を得て、ほっとしています。来月第2回にも皆さんとお会いできることが楽しみです。

■第2回5月27(日) 咬合

第2回のセミナーは5月の末、初夏の気持ちよい日曜日に行われました。今回は日曜日のみの1日コースですが、咬合理論と実践について徹底的な研修を行いました。受講生の皆さんにはあらかじめご自身の基礎資料を持参いただき、午前中は石膏模型の分析などの実習を交えて、正常な咬合とはどのようなものか、改めてご理解いただきました。また数多くの症例を提示され、長期的に安定したケースとそうでないケースを分けた差は何だったのかとの考察を行いました。
お昼はいつものレストラン・ブンゾーで美味しくいただきました。午後からは講師の有吉先生が全員のCRバイトを採得するという実習を行い、患者としての実体験を通して中心位の記録法を学んでいただきました。また終了前には前回の宿題であった、受講生自身のデンタルレントゲン、口腔内写真を持ち寄り、有吉先生と井上先生より撮影アングルや黒化度などについてたくさんのアドバイスが行われ、さらに精確な基礎資料を収集していこうと気持ちを新たにしてただきました。今回も多くのビデオやプレゼン資料、配付資料を満載した大変濃い内容の1日でしたが、皆さん大いに勉強になったと喜んでいただきました。

■第3回6月24日 (日) ペリオ・エンド

第3回セミナーは6月16日に逝去されたKOC講師の川崎・有吉両先生の師匠である筒井昌秀先生への黙祷からスタートしました。両講師と19日に男リオで行われたお通夜に参列しましたが、多くの方々に見送られる立派な式でした。
今回も日曜日一日のセミナー、折からの大雨のなか、歯周病や根管治療について知っておくべきこと、押さえておくこと、そして具体的な方針について有意義な講義が繰り広げられました。今回で有吉先生による講義はいったん終了し、来月からは土日の実習セミナーを川崎先生が取り仕切ります。

■第4回7月28(土)、29(日) 歯周外科実習

今年の夏は特に暑く感じます。今月からメイン講師が川崎先生にチェンジ。実習を中心としたセミナーへと移行していきます。土曜日午後からの1.5日コースです。まずは基本的な講義に続いて臨床ビデオによる歯周外科の解説が行われました。その後、縫合の練習です。KOC特製縫合説明パネルと、これまたKOC特製のラバーダムを使った縫合訓練シートを使って全員が完璧にできるまで訓練が続きました。
土曜日の夜は久々の食事会。第1回と同じ中華料理店で楽しいお酒を囲みました。たらふく食べて飲み放題、昼間は話せないいろんな悩み事や本音があちこちで交わされていました。右の写真は日曜日の風景。いよいよ豚下顎を使っての実習です。KOC始まって依頼の気温をものともせずに完全防備で実習に挑んでいただきました。オーラルケア社およびサイブロンデンタルから提供を受けた拡大鏡を使って、みなさんへとへとになるまで切って削って縫っての繰り返しでした。最後は来月の形成実習用の模型を渡されて今回のハードな研修が終了いたしました。

■第5回8月25(土)、26(日) 支台歯形成実習

あっという間にお盆も終わり、5回目のセミナーの日程となりました。今回も川崎先生による実習で、主なテーマは形成およびプロビジョナルレストレーションです。土曜日はスライドによる講義に続いてオーラルケア提供のPCを使った拡大実況システムを用い、プロビジョナルの製作調整のデモも行いました。右の写真は夜の食事会。今回はいままで場所を変えて居酒屋で開催しました。料理は美味しかったのですが3階ということもあり熱がこもって大変。でもおかげで熱いトークがあちこちで交わされてました。有吉先生も参加、いつもの調子で深夜まで続く臨床談義。

予定を30分早めて涼しい時間にスタートした日曜日。先月お渡ししていたニッシンの模型を宿題として形成してきていただいのですが、まずはそれを講師がチェック、各自の癖や問題点をきちんと指摘していただきました。その後、ビデオによるデモのあと、実際に新しい歯牙模型を削っていただく実習に入りました。まずは臼歯部から、お昼のランチをはさんで午後は前歯部の形成に繰り返しトライしていただきました。井上・椿インストラクターの厳しいアドバイスで生物学的で機能的審美的な形成が徐々にご理解いただけるようになったと思います。今回お手伝いとして参加していただいたUKデンタルの営業のお二人、オーラルケア、サイブロンデンタルの各営業マンもエアースプレーを持って先生方のお手伝いを行っていただきました。右の写真はランチの後に、恒例の「川崎歯科医院院内ツアー」のひとこま。最新の設備とデザインにあふれた医院の施設を院長自ら解説していただきました。特にマイクロスコープ、シロナユニット、デンタルXやデジタルレントゲンシステムなどが皆さんの注目を浴びていたようです。
来月はいよいよ最終回、有吉先生の講師を戻しての講義となります。

■第6回9月23(日) 新しい治療・コースまとめ

いよいよ今月で最終回。講師は再び有吉先生に戻り、これまでのまとめと、ベーシックな治療の先にある全顎的な咬合再構成やインプラント、審美補綴などにトライする際に必要となる知識や手技などについての解説が行われました。やはりこれまで学んでいただいたベーシックを十分に消化し、自分や自院のモノとしたあとにチャレンジすることが重要であると強調されていました。右の写真は受講生のバイトを採得してあらかじめ作っていたスプリントの調整をデモで説明している様子です。
最後に両講師がそろい、一人ひとり記念撮影。そして全員で集合写真を撮って解散いたしました。期間内に私が撮影したすべてのデジカメ画像はCD-ROMに収録して後日受講生にお届けいたしました。このあと、いつもランチでお世話になったBUNZOに移って打ち上げパーティを行いました。初めての試みでしたが思った以上に盛り上がり、あちこちで受講生同士、今後も引き続き連絡を取っていきましょうねと約束されてました。6期目のKOCコース、以前にも増して充実した内容とアットホームな雰囲気で終了することができました。来年もまた4月からスタートします。みなさんよろしくお願いいたします。

今年のコースは4月〜9月の6ヶ月コースでした。
1回目だけは熊本県歯科医師会館大ホールでオープン形式、2回目以降は川崎歯科医院研修室での勉強会、
さらに7月、8月は実習セミナーという構成でした。

文責:KOC事務局 粟津貴昭/OURDNET


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