さて皆様、問題です。

下のイラストは、ある広告の切抜きです。イラスト中にある
「緊急発売」された「奇跡の秘宝」とは一体、なんでしょう?

クイズ


1.ティアラ
2.ネックレス
3.イアリング
4.その他


答えは、ぬぁんと4番!
「その他」なのであります。

もう一度、イラストをよ〜く見て下さい。彼女が手にしているサイフ、
サイフこそが「奇跡の秘宝」なのであります。


↓チラシ全景

全景



そう、彼女が何気なく手にしているのは、持っているだけでお金がザクザク
集まるという、ありがた〜い財布なのであります。

では、どういった理由で財布にそのようなパワーが宿るのか・・・。
それを説明するには先ず彼女の正体を明かさなければならないでしょう。

なんと、このイラストの女性こそは帝政ロシアにその人ありとうたわれた大帝、
エカチェリーナ2世(1729〜96)なのであります。


縁1


何故に絶対君主が自らサイフを持ち歩いていたかというのはナゾでございますが
上の記事によりますとエカチェリーナ2世愛用のサイフ
正式に確認されました」そうでございますので間違いないのでありましょう。

「??・・・18世紀のロシアにお札なんてあったの?」と
疑問に思っているあなた!あなたはまだまだ甘い!

実はロシア史上、初のお札を発行したのは、まさに
このエカチェリーナ2世なのであります。

では、このサイフが何故にこのようなパワーを持つにいたったか
その、いわく因縁をご紹介して参りましょう



縁2



え〜要約いたしますと

1.女帝の座に就くやいなやエカチェリーナは大ピンチにおちいった
2.そんな時、寵臣ポチョムキンが霊石を献上した
3.エカチェリーナがその霊石を札入れに配したところ全てうまく行くようになった



ありがた〜い霊石をどこぞの祭壇にまつるでもなく
札入れにくっつけるというのもかなり謎な行動ではありますが・・・・はて?

え〜と私、先ほど、ロシア史上初の紙幣を発行したのは
エカチェリーナ2世だと申し上げましたが、それは帝位について
6年以上たった1768年12月29日のこと・・・。

つまり「女帝の座に就くやいなや」のころには札入れどころか札自体が
ロシアにはなかったはずなのでありますが・・・・。

で、その札入れをそのまま復刻して「緊急発売」したところ
世界中で大ヒット中とのこと

「たて95ミリ×よこ184ミリ」で1万円札がピッタリおさまり
しかもカードポケットまでついていて実に使いやすそうであります。



近景

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