温故知新 2001.04.11

27.16倍の砂糖

 かつて砂糖の消費量はその国の文明度と比例するといわれました。
私たち日本人はどれぐらいの砂糖を消費するのでしょうか。47年の統計では約300万トンです。1人平均にしますと29キログラムになります。米国の50キログラム、ソ連の45キログラム、EC(ヨーロッパ)の44キログラムに比べますと少ないと考えられますが、このような文明度は決して自慢できることではありません。
 これから推計すると、香川県民(約100万人)の消費量は約3万トンということになり、3万トンの砂糖といえば、宇高連絡船10隻分の重量であり、9〜10歳の児童100万人の体重に匹敵するのですから、これはオドロキとは考えませんか。
 日本人がいま1日に消費している砂糖は1人当たり81グラム、これは1日の最低必要量の5グラムに比較すると約16倍になるのです。
 わたしたちの食生活から、砂糖というものをどんどん減らしても、減らしすぎということはまずないものと考えていいでしょう。 



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